中学入学祝いのマナーについて
お祝いを贈る時期について
中学、高校、大学への進学など、卒業と入学が重なる場合は、新しい門出を祝って入学祝いを優先し、入学の前後1ヵ月以内に贈ります。
お祝いの金額の相場について
☆祖父母から孫、甥っ子、姪っ子への金額の相場
自分の立場・・・金額の相場
親類の相場・・・5千~2万円
☆友人の子供への金額の相場
自分の立場・・・金額の相場
友人の相場・・・3千~1万円
のしの書き方について
水引:紅白の蝶結び
のし:あり
表書き/上書き:「御祝」「御入学御祝」「祝 ご入学」など
表書き/名前:上書きよりやや小さめの文字でフルネーム
おすすめなお祝いギフトについて
中学生以上になると、好みがはっきりしてくるので、それぞれの希望を尊重して贈るほうがよい。文房具、装身具などは自分で選びたい時期である。
特に洋服は、制服が決まっていることも多いので、ほしいものがあるようなら、自分でリクエストしてもらうようにする。
辞書などの書物を贈る時も、例えば「三省堂の『○○辞典』がいい」というように、書名まで具体的に確認をとる。
ギフトカードや商品券は、自由に使うことができて本人にとっても便利である。もちろん現金でもよい。
本人の趣味をよく知っているなら、スポーツ観戦やコンサート、映画、芝居のチケットを選ぶという方法もある。無駄にならないように、きちんと日程を打ち合わせておき、ご招待という形をとってもよいでしょう。
ギフトに添えるメッセージの文例について
・中学生おめでとう。夢を大きく広げて、一歩一歩踏み出していこう。
・中学入学おめでとう。制服姿がういういしく、まぶしいことでしょうね。
・中学進学おめでとう。ちょっと大人になった気分で、男っぽく出発しよう。
・中学進学おめでとう。自分の時間を大いに楽しんで、充実した日々を送ってください。
・中学入学おめでとう。先輩ができて、ちょっと世界が広がった気分はいかが。新しい友だちの輪を広げてください。
・中学入学おめでとう。部活をたっぷり楽しんで、思い出多い三年間になりますように。
・中学おめでとう。やさしい少女の夢をいっぱいふくらませてください。
内祝い(お返し)のマナーについて
身内のお祝いなので、お返しは不要ですが、お礼の言葉を伝えることと、お礼状は必ず出してください。
お礼状は、子供が小さいうちは親が代書し、子どもの手書きの絵や文字を添えるようにしてください。
中学生以上なら、親からとは別に、本人が直接お礼状を送ってください。
そして、お祝いをいただいた方の子どもが入学する際は、同様のお祝いをしてください。
☆内祝い(お返し)の金額の相場や品物
それほど親しくしていない人から入学のお祝いをいただくこともあります。
贈る側としては、心からお祝いの気持ちを表したいのですから、受け取っておくほうがよいでしょう。
気軽なものならきちんとお礼をすればすむのですが、高価なものが届いた場合にはどうしたらよいか悩んでしまいます。かといって、返送するのは角が立つものです。
気になるようなら「今後はお気遣いなく」という趣旨の礼状とともに、「同額程度のお返し」をするのがよいでしょう。
その場合は「商品券」などを選ぶとすっきりするものです。
☆内祝い(お返し)ののしの書き方
水引:紅白や金銀の蝶結び
のし:あり
表書き/上書き:「御礼」など
表書き/名前:上書きより小さめの文字でフルネーム
「冠婚葬祭 マナーの便利帖」より
「冠婚葬祭ブック」より
「冠婚葬祭 つきあいとお金」より